飛び地(渋々演劇論)

渋革まろんの「トマソン」活動・批評活動の記録。

2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2016年を振り返る

2016年を振返ります。 1〜3月 働く。デッサンの勉強をする。 5月 tana+kari『孤独の光』/フライヤーなどデザイン・音響オペ 6月 『トマソンのマツリ(準備)』ーから研ダンスフェスに出品/演出 7月 『トマソンのマツリ(準備)』ーせんがわ劇場演劇コンク…

プリズマン『プリズマンの奇妙な冒険』/観劇スケッチ

2016年12月10日〜11日 @十色庵 プリズマンは宮尾昌宏、竹田茂生による演劇ユニットである。処女作はクライスト『地震の話』を原作にした『ハピネス・イン・ザ・トゥルース』。これを2014年に発表。続く15年には観客席が取り払われ、茶会記というアートスペ…

《公共性》は単に必要とされていないのでは? 250km圏内京都公演で思ったこと。

この冬、小嶋一郎・黒田真史による劇団「250km圏内」の京都公演『妻とともに』に同伴し、主にコンセプトブックの製作作業を担った。そのなかで、《公共》について、自分なりに腑に落ちることがあったので、書き留めておきたい。 ※ただし、小嶋一郎の唱える劇…

〈公共空間〉を仮設する―小嶋一郎/250km圏内

※小嶋一郎コンセプトブック「コミュニケーション原論〜あるいは剥き出しの劇場へ」(2016年発行)より転載します。 〈公共空間〉を仮設する Ⅰ 小嶋一郎は劇団250km圏内の演出家である。近畿大学演劇専攻に入学。西堂行人に師事した小嶋は、その過程の中でいわ…