飛び地(渋々演劇論)

渋革まろんの「トマソン」活動・批評活動の記録。

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『わたし達の器官なき身体』インタビュー No.2

立本夏山(1982〜)―技術は何のため? 生きること・表現すること (聞き手:渋革まろん) 立本は動く、尋常じゃなく動く。まるで自らのカラダを痛めつけ自分自身の存在を受難しようとするかのように。両親が所属する劇団の稽古場に出入りもしていたという幼…

『わたし達の器官なき身体』インタビューNo.1

田村泰二郎(1948〜)―踊られる生、死と海、存在の謎 (聞き手:渋革まろん) 舞踏家とはどんな人達だろうか。田村のおどりを見ていると、幽玄という言葉が頭に浮かぶ。存在と非在のあいだを揺らめく花のように彼のカラダはふらりと現れる。それまで支配的だ…

『わたし達の器官なき身体』インタビュー No.0

おどられかたられるわたしたちの記憶―死・生活・風土・連なり― 『わたし達の器官なき身体』はアントナン・アルトー(1896-1948)が提示した「器官なき身体」をめぐって立本夏山と田村泰二郎のオトコフタリが〈おどりかたる〉作品です。「人間に器官なき身体を…

なぜ腹が立ったのか? ドキュメンタリー演劇の二重性/村川拓也『Fools speak while wise men listen』

東京公演2017年3月4日(土)〜3月5日(日)@早稲田小劇場どらま館 公演情報https://murakawa-theater.jimdo.com 高嶋慈『Fools speak while wise men listen』劇評https://murakawa-theater.jimdo.com/劇評/ 概要 村川拓也の新作『Fools speak while wise me…

C.T.T.vol.90 村川拓也+工藤修三『フジノハナ』

日時 2012年1月29日・30日会場 アトリエ劇研 ※このレビューは、『ツァイトゲーバー』の前身にあたる『フジノハナ』について書かれたものです。 加筆修正を加えています。(2016年3月5日) 世界=時間の不気味な位相 社会的な生き物としての人間は、何らかの有…

光へ/情熱のフラミンゴ「ピンクなパッション」

2017年3月3日(金)~5日(日)東京都 小金井アートスポット シャトー2F作・総合演出:島村和秀作・振付:服部未来作・映像:川本直人作・出演:島村和秀、服部未来、川本直人、秋場清之、 岡部ナノカ、坂口天志、後藤ひかり、稲垣和俊ゲスト:MARK、Y.I.M、…